歌う時息が続かない!息漏れを直す7つの方法

歌うメッセンジャーの綿引ゆうです。

歌うときに、息が続かなくて苦しくなってしまうことはありませんか?

私は、歌を始めた頃、ワンフレーズを一息で歌うことができませんでした。

出ている声より、息が漏れている音の方が大きくて、声は耳を澄ませないと聞こえない・・・

そんな状態でした。

でも、試行錯誤の末、どうすれば息が漏れなくなるかわかってきました。

長いフレーズが歌えるようになり、声量が驚くほど上がるようになったのです。

今日は、そのコツをお伝えしようと思います。

声帯を力むことなく閉じる

まずは、声帯の仕組みを簡単に説明します。

声帯の仕組み

これが、声帯を上から見た断面図です。

声を出さず、呼吸だけをしている時は、左の図のように声帯が開いています。

声を出している時は、右の図のように閉じています。

しかし、完全に閉じてしまうと、喉が詰まってしまい伸びやかな声が出ません。

歌う時には、声帯がゆるく閉じている状態がいいのです。

声帯を「ゆるく閉じる」には?

この感覚をつかむためには、少しコツがいります。

閉じるというよりは、喉仏(のどぼとけ)を下げる感覚を持ってください

首の前側に手を当てて唾を飲み込んだ時、動いている場所が喉仏です。

そこを、ちょっと下に下げる感覚です。

そのためには、声を出している時に、舌の付け根を少し下げることです。

ですが、あまり喉に力を入れすぎないようにしてください。

あくまでも、喉のあたりはリラックスしている状態が望ましいです。

最初からできなくても、意識することでできるようになります。

まずは、声帯を力むことなく閉めるんだなと理解してください。

吸うよりも吐く方にフォーカスする

「息が足りないならば、ちゃんと息を吸いなさい。」

こんなことを、私は先生からよく言われていました。

ですが、吸おうとすればするほど、苦しくなるばかりです。

では、どうすれば息が十分に吸えるのでしょうか。

それは、吸うよりも吐く方にフォーカスすることです。

「フッーーーー」と、できるだけ長く息を長く吐き切ってみてください。

「苦しい、もう吐けない!」と言うところで、お腹を緩めると自然と息が体内に入ってきます。

きちんと吐くことができれば、吸おうとしなくてもいいのです。これだけで、十分な息が体の中に取り込まれるものなのです。

ですが、息が足りなくなるからといっぱい吸おうとすると

肺の許容量を超えた吸い過ぎの状態になってしまい、不自然に力が入ってしまいます。

これでは、伸びやかに歌うことができなくなります。

ですので、「息を吸う」という意識を「お腹を緩める」に変えてください。

これだけで、だいぶ呼吸が楽になってくると思います。

慣れてくれば、瞬時にお腹を緩めて、適度な量の息を取り込むことができるようになりますよ。

息の残量を計算する

最初に楽譜をよく見て、息継ぎ(ブレス)の位置を確認しましょう。

曲の中で、どうしても息が足りなくなる箇所を把握するのです。

「ここは、計画的に息を使わないと足りなくなる!」と感じましょう。

そうすることで、あと何拍分だなと、息の残量を計算することができるようになります。

これは、いわば、金銭感覚のようなものでしょうか。

「このペースでお金を使っていたら、次のお給料日まで持たなくなる・・・。」

みなさん、そんな金銭感覚を持って生活していると思います。

息も、お金と同じで限りがあります。

息の残量の感覚を身につけることで、うまく使うことができるようになります。

お腹に力を入れる

おへその下5cmのところに、丹田(タンデン)というツボがあります。

ここを意識すると、声がしっかり安定します。

息が続かない時も、ここを強く意識するといいです。

丹田を少しへこませるように、力を入れて歌ってみてください。

そうすると、お腹にしっかり力が入り息を長く保つことができます。

 

簡単なエクササイズをご紹介します。

1、足を肩幅に開いて、丹田に両手を当てて、へこますように力を入れる。

かかとをあげ、背伸びをしてキープ。

その状態から、丹田に力を入れたまま、ゆっくりかかとを地につけます。

2、足を肩幅に開いて、丹田に両手を当てて、へこますように力を入れる。

右足を上げて片足のまま10秒間キープ。

反対の足も行います。

足を下ろしても、丹田に力を入れる意識を保ちます。

お腹を強く保った状態で、声帯がうまく閉じていれば、息が効率よく声になります。

丹田を意識して歌うことができるようになると、息が長くなるだけでなく、声量も上がります!

毎日少しでもいいので、丹田のトレーニングをしてみてください。

口を開けすぎない

口を開けすぎると、声帯はうまく閉まらず息が漏れてしまいやすくなります。

ですので、息が漏れてしまう人は、人差し指1つ分程度しか口を開けずに歌ってみてください。

 

口をあまり開けないと、歌詞がはっきりしなくなってしまう人もいると思います。

ですが、その程度口が開いていれば、十分歌うことはできます。

普段、あなたは話す時、どのくらい口を開いているか鏡で確認してみてください。

意外と口を開いていないことが、わかると思います。

一生懸命歌うあまりに口を開けすぎていると、力が入りやすくなりいい声がでないのです。

 

心当たりのある方は、口をあまり開けずに歌う練習をして、声帯を閉じる感覚をつかんでください。

慣れて来ると、口を開けなくても滑舌よく歌えるようになります。

正しい姿勢を知る

私はずいぶん長い間、自分の姿勢がどうなっているかを知らずに過ごしていました。

ですが、ヨガをはじめたことで、自分の姿勢の悪さに気づいたのです。

鏡に映った自分の姿をみて、ハッとしました。

「ずいぶん猫背で首が前に出ているなぁ。しかも顎が上がっている!」

猫背の人は、そのままの姿勢だと目線が下がります。そのため、正面をみることができません。

猫背の人が正面を見ようとすると、顎が上がってきます。

背の低い猫背の方は、特に顎が上がりやすいです。

それに気づいてから、首が前に出ないように、顎が上がらないように、

姿勢を正すことに、気をつけて生活をしました。

その正しいポジションで歌ってみたら、息漏れがピタッと止まったのです。

それまで弱々しく、か細い声しか出なかったのが嘘のよう!!!

息が長くなり、声量が驚くほどアップしました。

おそらく姿勢の悪さから、声帯がうまく閉じない状態にあったのだと思います。

それまで、歌の先生からも指摘されたことがなかったので、気づくまでに時間がかかりました・・・・。

姿勢というのはここまで大事だったのかと、改めて感じました。

人により、骨格だったり、筋肉のつき方も違います。姿勢や顎の位置など、いろいろ試してみるといいポジションを見つけることができると思います。

ですので、お腹を強くして、声帯を閉じるなど基本的なトレーニングをしても息漏れが治らないときは、「正しい姿勢とは?」を考えてみるとヒントになるかもしれません。

バレエやヨガをすると、正しい姿勢、首の位置などわかるようになります。客観的に、専門の先生から正しい姿勢を教えてもらうと、より早くベストポジションを見つけられると思いますよ。

効率よく息を使えるようになるトレーニング

最後に、息を効率よく使えるようになるトレーニングをご紹介します。

毎日続けると、息の使い方が格段にうまくなります。ぜひ試してみてくださいね。

基本トレーニング

息のトレーニングの時には、「スー」と音を出して吐くようにします。

普通に息を吐くと、音は出ません。

ですが、上下の歯を軽く噛んだ状態で強めに息を吐くと、「スー」という音がします。

この音が強めに出るように、息を強めに吐いてください。

音を出して息を吐くトレーニングをすると、お腹に力がかかり、力強く息をコントロールできるようになります。

そして、両手を丹田に当て、ここに力を入れるように意識しながら、息を吐いていきます。

できるだけ長く吐くトレーニング

「スーーーーーーーーーーーーーーーーー。」

音を出しながら、息できるだけ長く吐いてみましょう。

吐ききったら、お腹を緩めて体内に空気が入ってくるのを感じます。

そして、その状態で1秒くらいキープしてから、もう一度息を吐いていきましょう。

これを10回くらい繰り返します。

この時、胸いっぱいにたくさん息を吸おうとしないでください。

あくまでも、お腹を緩めた時に自然に入ってくる量が、自分に適した空気の量です。

「息を吸う」のではなく、「お腹を緩める」という意識を持ってください。

短く吐くトレーニング

「スッ、スッ、スッ、スッ、スッ、スッ、・・・・・・・・」

と息を短く切りながら、息の続く限り吐いていきます。

先ほどのトレーニングと同じように、お腹を緩め息を体内に入れたら、1秒ほどキープし、

「スッ、スッ、スッ、スッ、スッ、スッ、・・・・・・・・」

と短く切りながら吐いていきます。

これを10回繰り返します。

更に上を目指すトレーニング

次に、自分の息の総量を知ることで、計画的に息を使うトレーニングをご紹介します。

これには、メトロノームを用意してください。

持っていない方は、スマートフォン用の無料アプリを、ダウンロードするという方法もあります。

まず、♩=80くらいのテンポでメトロノームを鳴らします。

その音に合わせて、短く息を吐いていきます。

♩=80のテンポ音源です。再生ボタンを押すと音源を聞くことができます。

まずは、「スッ、スッ、スッ、スッ、スッ、スッ、スッ、スッ。」

8拍で全て息を使い切るように、息を吐いていきます。

息が余ってしまったり、足りなくなったりしないように、

均等に8拍で吐ききれるよう、計算しながら息を調節してください。

それができたら、12拍、16拍と拍数を増やし、それぞれぴったり息を吐き切るように練習していきます。

 

回数を増やしても安定して息を吐くことができるようになったら、

今度は、拍数を減らしていきましょう。

8拍からはじめ、6拍、4拍、2拍、1拍と行ってください。

回数が減るごとに、多くの息を瞬間的に吐く必要があり、難易度が上がります。

ここでも丹田を意識し、お腹に強い圧力をかけて吐きます。

特に、1回で息を吐ききるのはかなりきついです。

ですが、これができると、息が長く続くようになり、大きな声が無理なく出せるようになります。

まとめ

歌う時、息が続かなくて息漏れしてしまう時に試して欲しいことは、以下の通りです。

声帯の仕組みを知り、閉じる感覚をつかむ

吸うよりも吐く方にフォーカスする

息の残量を計算する

お腹に力を入れる

口を開けすぎない

特に、私が重要だと思うのは、

正しい姿勢を知ることです。

姿勢の悪い方は、それが一つの原因かもしれませんので、すぐにチェックしてみてくださいね。

ご紹介した息のトレーニングをすれば、

息が長く歌えるようになるだけでなく、声量もアップさせることができますよ。

ぜひ試してみてください。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。