初心者ジャズボーカルさんのためのボーカルセッションガイド

歌うメッセンジャーの綿引ゆうです。

ジャズボーカルさんは、ジャズが何曲か歌えるようになったら、セッションに行きましょう。

なぜなら、ジャズはレッスンを受け自宅練習をしても、セッションでしか習得できない部分が大きいからです。

いろんなセッションがあるので、最初はどれを選べばいいかわからないという方もいらっしゃると思います。

初めてのセッションは「ボーカルセッション」がオススメです。

その、ボーカルセッションについて、お話ししていきます。

「セッションって何?」という方は別記事で解説していますので、こちらも合わせてお読みください。

ジャズボーカルさん、初心者でもジャムセッションに行こう!

ボーカルセッションとは

セッションには、いろいろな種類があります。

ジャズのセッションには、楽器のためのセッションと、ボーカルのためのセッション(=ボーカルセッション)があります。

このうち、楽器のセッションにボーカルが参加するには、特有のアドリブなど、楽器について事前の勉強が必要です。

ですので、ボーカルさんが初めて参加するのでしたら、ボーカルセッションがお勧めです。

ボーカルセッションならば、参加者はボーカルのみです。

ここでは、楽譜を持参してお店が用意したバンドをバックに歌うことができます。

はじめは、自分が歌うだけで精一杯になってしまうかもしれません。

ですが、他のボーカルさんの歌やパフォーマンスが見られるので、すごく楽しいですし、学ぶことも多いです。

そして、ボーカルセッションで慣れた後、楽器のセッションにも参加するようにするといいです。

セッションに持っていく楽譜

セッションには、必ず自分の歌う曲の楽譜を持って行きましょう。

セッションでは、一人ずつ順番に曲を演奏していきます。

参加人数によって、自分の番が何回、回ってくるかはわかりません。

19時から始まって22時くらいまで、3時間程度のセッションだとしましょう。

参加人数が多く一回しか歌えないこともあれば、3回くらい歌えるラッキーなこともあります。

最低でも、3曲は用意していくといいでしょう。

初心者の頃はあまり考えなくてもいいですが、慣れてきたら、それぞれ曲調が違うものを選んでいきましょう。

同じような曲調が続くと、聞いている方も飽きてしまいますので、

アップテンポの4ビートの曲、バラード、ボサノバなど、レパートリーがあるといいですね。

「次に歌って!」と、急に順番を振られることもあるので、歌う曲、歌う順番はあらかじめ決めておくといいですね。

持参するのはCメロ譜

この時、持参する楽譜はCメロ譜という、メロディーとコードが書かれた楽譜です。

Cメロ譜の例

市販されている楽譜のコピーでなく、自分のパソコンで作るか、もしくは手書きをしてください。

なぜなら、有名なジャズの曲であっても、ボーカルごとに歌い方が違うからです。

これについては、別の記事で詳しく解説していますので、そちらを参照してください。

ポップスとジャズ、ボーカルの概念の違いについて

自分がこのように歌いたいというものを、楽譜に書き込んでおきます。

そうすることで、バックミュージシャンの方に的確に伝えることができます。。

イントロとエンディング

ジャズの場合、イントロやエンディングが決まっていません。

通常、Cメロ譜ではイントロ・エンディングを記載しません。

ですので、ただ楽譜を渡すだけでは、「イントロどうするの?」とバンドから聞かれてしまいます。

バンドにお任せするのであれば、そのように伝えます。

こうして欲しいという希望がある場合は、楽譜にきちんと記載する必要があります。

例として、私の楽譜をお見せします。

この時は、特別なイントロでやりたかったので、こんな楽譜にしました。

青で囲んだところに、Intro Vo and Bs only と書いてあります。

これは、イントロはボーカルとベースだけでやりますという意味です。

「最初の4小節はベースだけ、次の4小節でベースに加えてボーカルがスキャットします。」

と補足で説明して、演奏してもらいました。

自分のキーに移調した楽譜

ボーカルセッションのバンドの方でしたら、どんなキーでも自在に演奏できる方が多いです。

ですが、自分の歌うキーに移調した楽譜を持参するのが、マナーです。

移調の仕方については、別記事で解説していますので、こちらを参照してください。

移調の方法!簡単にできる移調のやり方をゼロから解説

楽譜を持参する部数

楽器がピアノまたはギターだけであれば、楽譜は2部(楽器の方、自分)あれば大丈夫です。

ですが、バンド形式で演奏される場合は、ピアノ、ベース、ドラム(プラスα)と自分の楽譜が必要です。

バンドの演奏者が何人であるかは、初めての場所だとわからない場合も多いです。

ですので、私は1曲につき5部の楽譜を、クリアファイルに入れて持ち歩いていました

5部持っていると、ほぼ困ることはありません。

そして、歌い終わったあと、楽譜は必ず返してもらいましょう。

セッションで返してもらうのを忘れたために、楽譜がなくなってしまうことがあります。

自分らしく歌うための、大切なマイ楽譜ですので、大切に管理しましょう。

万一どこかに忘れたとしても、名前が書いてあれば戻ってくることがあります。

楽譜には、名前を必ず書いておきましょう。

順番が回ってきたら・・・

いよいよ、あなたの番が回ってきました。

前に出て、歌う準備をします。

バンドの方に楽譜を渡して、曲名、キー、曲の構成などを伝えます。

例えば、こんな感じです。

「Fly me to the moon  Fキー、4ビートで、

構成は、イントロから2コーラス歌って、ピアノソロのあと、3コーラス目でエンディングに行ってください。」

慣れてくれば、構成をすべて言葉で伝えなくても、歌いながら指示出しをするという方法もあります。

ですが、はじめはきちんと言葉で伝えた方が確実です。

きちんと説明できるよう、楽譜の左上に書いておくといいです。

私はこんな風に書いています。

一番緊張するのは、テンポを伝える時

バンドに楽譜を渡し、このように歌うと伝えたあと、テンポをバンドに伝えることで演奏が開始します。

そして、一番難しいのが、このテンポで歌うということを、バンドに伝えることです。

練習より早くなってしまったり、どんなテンポで歌っていたかわからなくなったり・・・

緊張のあまりテンポが上手く出せなくなってしまう人を、よく見かけます。

事前にメトロノームで測っておいて、「♩=100」とか伝えてもいいかもしれません。

テンポの伝え方は、様々です。

指でスナップする人もいるし、手拍子(クラップ)で出したり、出だしを歌ってテンポを伝えたりする人もいます。

どんな伝え方でも構いませんが、テンポを伝えるときには、メトロノームのように均一に音を刻むようにしましょう。

刻んでいるリズムが一定でないと、バンドの人にテンポが伝わらないからです。

これは、メトロノームを聞きながら、音をカウントする練習をすると鍛えることができます。

リズムがぴったりハマっていると、かっこよくテンポを伝えることができます。

他のボーカルの方を見ながら、勉強していくといいと思います。

あとは、そのテンポでイントロが始まりますので、歌い始めてください。

曲前の自己紹介と曲紹介

ただ歌うだけでなく、歌う前に、簡単な自己紹介や曲紹介をしましょう。

あなたがどんな人なのか、アピールすることができる大切なポイントです。

ここでみんなの興味を引くことができれば、歌もじっくり聞いてもらえるわけです。

私も、最初は歌より、これが苦手で気が重かったです。

ですが、これも慣れです。

慣れないうちは、紙に話すことを書き出したりして、自宅でこっそり練習をしましょう。

ライブの時には、ボーカルはMCをしなくてはいけませんので、人前で話す練習としてやってみてください。

たまにですが、誰一人、自己紹介などしないで黙々と進行するセッションもあります。

私は、そんな時でも、あえて自己紹介します。

みんなやらないのに、一人だけ自己紹介する人がいたら、すごく目立って印象付けることができますよね。

例えば、場違いかなと思いながらも、

「茨城からきました綿引です。特急に乗って2時間かけてきました!」と言ってみました。

「へー遠くから来たんだね、ここは初めてなの?」とか、何人かから話しかけてもらえました。

なので、一言でもいいので、何かしゃべりましょう。

それだけで、絶対覚えてもらいやすくなります。

まとめ

ジャズボーカルさんは、何曲か歌えるようになったら、ボーカルセッションに行きましょう。

なぜなら、ジャズはレッスンを受け自宅練習をしても、セッションでしか習得できない部分が大きいからです。

参加する前にやっておくべきことは、以下の通りです。

・持参する楽譜の準備

・バンドへどう歌うかを伝える練習

・自己紹介MCの練習

しっかり準備して、ボーカルセッションを楽しんでください。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。