シンガーソングライターの綿引ゆうです。
自宅に帰ると、我が家のペット、うさぎのルナに異変が!
ペレットという固形のエサを、全く食べていないのです。しかも、元気が無く、ゲージの隅っこにうずくまって動きません。よく見ると、呼吸もいつもより荒く、苦しそうに見えます。
「どうしよう!死んじゃうかもしれない(涙)」と大慌て!
こんな時、どうしたらいいの?
私の実体験を踏まえて、お話ししてみたいと思います。
もくじ
突然の異変に気付く
夕方、自宅に帰ると、呼吸が荒く、ぐったりしています。
いつもならば帰宅すると、「なでなてして!」とばかりにゲージをガリガリ噛んでアピールしてくるのですが、今日は、隅にうずくまったままこちらに寄ってきません。
ゲージを開けてみても寄って来ないので、大好きな乾燥フルーツを上げてみました。
ですが、食べない・・・・・
いつもなら、ガサガサというパッケージを開ける音に反応し、
「ちょうだい!ちょうだい!」と騒がしいというのに・・・
口元にフルーツを近づけると、「ブー!」と怒られてしまいました。
エサ入れを見ても、ペレットやチモシー(うさぎがよく食べる牧草の一種)も全然食べてないではないですか?
「今までこんなことなかった!」
娘と顔を見合わせて、「どうしよう」としばし呆然・・・。
我に返り、うさぎの飼育本を取り出し調べてみました。
「呼吸が荒くてぐったりしている時は、すぐに病院へ連れていく」となっていました。すぐかかりつけの病院に電話をし、動物病院へ向かいました。
わざと元気なふりをする
ぐったりしていたルナですが、病院へ連れ出そうとキャリーバックに入れると、たちまち元気に暴れまわっていました。
病院について、いざ獣医さんに見せる時も、急にピョーンとか跳ねたりして、いつも通りのルナになっていました。
「あれ?本当は元気だったの?」
と思ってしまいますが、これは大きな間違いです。
野生の動物は、体調が悪い時にそれを悟られてしまうと外敵に狙われてしまうため、わざと元気なふりをするのです。
ペットなど人に慣れている動物は、心を許している飼い主さんの前でだけ体調の悪さを見せることができるのです。ですので、よく知らない獣医さんの前では、元気なふりをしてしまうこともあります。自宅での様子をよく観察して、獣医さんに伝えるようにしましょう。
1日食べないと死んでしまう?
病院で、獣医さんにルナを見せ、容体を伝えました。
獣医さんは、聴診器当ててルナのお腹を触りながら、
「確かに、腸の状態が悪いようです。注射しましょう。」
(えっ!大丈夫なの?嫌がって暴れちゃうんじゃ??)
と内心ヒヤヒヤしましたが、意外にもおとなしく注射できました。
自宅では、気が強く極度のわがまま娘で、嫌なことは絶対に拒否するルナです。でも、獣医さんの気迫に押されたのか、外ではよそ行きの顔になるのですね。
人間と同じだなと、少し笑ってしまいました。
獣医さん「でも、なにより深刻なのはご飯を食べないことですよ。」
なんでも、うさぎは1日ご飯を食べないと死んでしまうのだそうです。
えっーーーー!!!
人間や犬や猫ならば、2、3日食べなくても死ぬことはないですよね。だから、そこまで深刻に受け止めていませんでした。うさぎなどの草食動物は食べないとお腹にガスがたまってしまうので、1日食べられないということは死を意味するのだそうです。
ギャーーーーー
(そんなこと、うちにあった本にも書いてなかったよ・・・。)
キョーセーキュージ?
獣医さん「強制給餌したことありますか?」
私「え???キョーセーキュージって?」
強制給餌とは、注射器を使って、うさぎの口の中に強制的に餌を入れて食べさせることなんですね。
1、固形のペレットを水でふやかしてドロドロにして、注射器に詰める。
2、うさぎを抱っこし、口を手で開けて、注射器の先を口の中に入れピストンを押して、給餌します。この時、口の前側には前歯があるので、うまく注射器が入りません。横から入れるといいそうです。
ちなみに、こちらが注射器。
(できるかなーーー)
だって、うちのルナは本当に抱っこが嫌いで、キャリーバックに入れるために捕まえるのも必死なのですから(汗)
正しい抱っこの仕方
私「抱っこムリです。」
獣医さん「じゃあ、練習しましょう!体調悪い時、抱っこできないと困るでしょ!」
正しいうさぎの抱っこの仕方は「うさぎのお腹側から両前足の後ろに右手を入れて片手で持ち上げるようにし、左手でお尻を軽く添える感じで抱っこする」のだそうです。
獣医さんの見せてくれた抱っこは、本当に鮮やかでした。「すごい!」と目を見張るほど、一瞬で抱っこに収まっていました。ルナも観念して、びっくりするくらいおとなしくなっています。
私が試しにやってみると、右手の抑え方が弱いのか、すごい勢いで体を回転させて逃げられてしまいました。
獣医さん「気合いが足りないよ!」
うさぎだって嫌だから怒るかもしれないけど、絶対負けないという気迫を見せると、案外、おとなしくなるものなんですって。
確かに、ルナの気迫に負けていたかも・・・
もう一度、気迫でトライしてなんとか抱っこできました。
回転して逃げようと必死に抵抗していて長時間は無理ですが、短い時間ならなんとかなりそうです。
自宅での抱っこのコツ
病院ではおとなしかったルナも、お家に帰れば「わがままうさぎ」になってしまいます。
うさぎは自分の縄張りの中では、気が強くなる習性があります。ですから、病院で抱っこできても、自宅ではできないなんてことが多々あります。
そんな時は、いつもうさぎがいる部屋ではなくて、行ったことのない部屋での抱っこがオススメなんですって!
行ったことない場所=テリトリー外だから、おとなしくなってしまうのですね。この方法で、なんとか自宅でも抱っこすることができました。
食欲不振の原因と予防
自宅に帰って、ルナをゲージに入れると、だいぶ元気になっていました。注射が効いたのでしょうか。
急にガツガツと固形ペレット、牧草を食べだしました。自分で食べるようになってくれたので、良かったです。強制給餌は、やらずに済みました。
今回の場合、腸の動きが悪くなることによる体調不良だったようです。毛の生え変わりの時期には、グルーミングの時に一緒に毛を大量に飲み込んでしまいます。そうすると、胃腸の動きが止まって、お腹にガスが溜まってしまうのです。ガスが溜まると激しい腹痛がするため、体を丸めてじっとしているのだそうです。
食べれるようになったら糞もちゃんと出るようになり、ホッと一安心です。
予防法としては、「チモシー(牧草)などの食物繊維をたくさん食べさせておくこと!」と本に書いてありました。うちの場合は、常に食べれるようたくさん入れていたのですがね・・・。
うちで使っているペレットのパッケージにも、こんな記載がありました。
「毛球排出サポート〜食物繊維の配合により毛球の排出を助けます」
こんな風に書いてあるなんて、読んでもいなかった!
うさぎのこの症状はよくあるようですので、胃腸の動きを促す成分が配合されているペレットを選ぶといいですね。
獣医さんの料金
慌てて病院に来たので、内心ヒヤヒヤしていました。実は、お財布にあまり現金が入っていなかったのです。
診察を終えて待合室で待っている時に、前の患者さん(多分猫ちゃん)の飼い主さんが呼ばれ、「4980円です」との声が聞こえてきました。
「5000円あれば、大丈夫かな・・・猫よりは体も小さいし、これより高いってことないよね。」と娘と話しながら待っていると、名前が呼ばれました。
恐る恐る会計に行きましたが、今回の料金は、3、348円でした。手持ちのお金でなんとか払うことができて、良かったです。
いつ調子が悪くなるかは、誰にもわかりません。急な出費に備えて、少し、ルナのために余分に現金を置いておこうと思いました。
まとめ
こんな風に、突然、うさぎが食べなくなり元気もなかったら、すぐ動物病院に行きましょう!。
1日でも食べることができなかったら、うさぎさんは死んでしまうのだということを頭に入れておいてください。
今回の場合、原因は毛を大量に飲み込んでしまうことによる胃腸障害でした。
予防法としては、
・チモシーをたくさん食べさせる。
・毛球排出サポート成分入りのペレットを選ぶ
などがいいようです。
そして、強制給餌や薬を飲ませる時のため、普段から抱っこに慣れておくことも大事です。
病院代は急な出費になるため、大切なペットのためにも余分にお金を用意しておくのも大切だと思います。
なんかいつもと違う!と気づいてあげられるのは、飼い主さんだけです。そんないつもと違うサインを見逃さないように、よく観察してあげてくださいね。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。