歌うメッセンジャーの綿引ゆうです。
「30歳からピアノを始めるなんて遅すぎますか?」
「ピアノを30歳から始めて、どのくらいで弾けるようになるの?」
など、疑問を持たれる方もいらっしゃいます。
ピアノは子供の習い事として人気なので、
「ピアノは幼い頃から始めないと弾けるようにならない!」
と思われる方が多いと思います。
でも、ピアノは弾きたいと思ったら、すぐに始めるといいです。
ただ、30歳からピアノを初めて実際に弾けるようになるまで、どれ位時間がかかるのか、気になりますよね。
今回は、1つの例として、私が実際に弾けるようになった期間をお話していきます。
ピアノを弾きたいと思ったら始めてみよう!
もしあなたが、「ピアノを弾きたい!」と思ったのだとしたら、今すぐ始めてみることをお勧めします。
「物事を始めるのに遅すぎるということはない」という格言があります。
私の周りには、「定年後にピアノを始めたんだ」と目を輝かせて語るおじさまがいます。
「昨日よりちょっとでも弾けると、ものすごく嬉しいんだ・・・!」
そんな風に、いつも嬉しそうに話されます。
この方のように、昨日より今日が少しでも進歩していれば、それが生きる喜びとなるものです。
そんな喜びにあふれている人を見ると、私は「カッコイイな」と思います。
このように新しいことにチャレンジする姿は、本人だけでなく、それを見る周りの人にも良い影響を与えます。
そして、「自分はカッコイイ演奏ができるんだ!」と周囲に認めてもらえると感じると、ますますピアノの演奏が楽しくなっていきます。
そして、「やりたい!」と思った時こそが、何かを始めるチャンスでもあるのです。
なぜなら、その時が最もやる気が高まっているからで、時間が経つと気分が冷めていってしまうからです。
実際にやってみて、どうしても「なんか違う」と思えば、次にやりたいことを見つければいいだけのことです。
新たなことを始めるためのステップだと思えば、途中でやめてしまったとしても無駄にはなりません。
誰にどう思われるとか人目を気にして、ピアノを弾くことを諦めてしまってはもったいないです。
30歳なんて、人生の半分にも到達していないのですよ。
「ピアノが弾きたい!」という気持ちが冷めないうちに、まずはやり始めることをお勧めします。
ピアノを弾けるようになるまでの時間はどのくらい?
30歳でピアノを始め、ある程度弾けるようになるまでにはどれくらいかかるのかは、個人差があります。
どこまで弾けるようになるか、どこをゴールとするかによっても異なりますので、一概には言えません。
毎日、どれくらい練習する時間がとれるかで、弾けるようになるまでの期間は変わってきます。
それに加えて、「どうしてもこの曲が弾きたい」という情熱がある方は、上達が早いです。
私がどのようにピアノを始め、どの時点でピアノが弾けると自分で感じたかを考えてみました。
1例にすぎませんが、参考として聞いてみてください。
3歳の時、親がピアノをやらせようとしましたが、本人に全くやる気がなくてすぐ辞めたそうです。何人か先生も変えたようですが、全く興味を示さなかったようです。私自身、この頃の記憶は全くありません。
その後、小学校4年生の時、仲が良かったSちゃんが、休み時間になると教室にあったオルガンをよく弾いていました。
それを聴いていたら、自分も弾いてみたいと思うようになり、Sちゃんにピアノの先生を紹介してもらったのです。
Sちゃんがオルガンで弾いていた曲は、「スティリアの女」というブルグミュラーという作曲家の曲でした。
再生ボタンを押して、動画をご覧ください。
「先生、Sちゃんが弾いていたこの曲が弾きたい」と言ったら、
「まずバイエルやって、終わったらそれやろうね」と言われました。
バイエルとは、ピアノを習い始めの人のための教本です。
子供心に「バイエルって何なのよ・・」と不満に思いながらも、「スティリアの女」が弾きたいがために、必死に練習しました。
ピアノを始めて1年後くらいには、念願の「スティリアの女」が弾けるようになっていました。
レッスンではみてもらえなくても、実は、自宅でこっそり練習していたのです。
バイエルが終わり、初めて先生の前で「スティリアの女」を弾いた時のこと。
「えっ!なんでこんなに弾けてるの?すごいんだけど!!!」って、先生にめちゃくちゃ褒めてもらいました。
自分だけでは、「ちゃんと弾けてるかなぁ」と不安だったのです。
ですが、先生に褒めてもらうことで、すごくピアノに自信を持つことができました。
これが、私自身が「ちょっとピアノ弾けるようになったな」って初めて感じた瞬間でした。
「ブルグミュラーの25練習曲」でしたら、そこまで難しいテクニックも必要ありません。
大人から始めても、1年くらいしっかりやれば弾ける難易度です。
実際に30歳からピアノを始めて、2年でショパンのノクターンを弾けるようになった方の動画を見つけました。
再生ボタンを押して、ご視聴ください。
この方が日々どのくらい練習したかは実際のところわかりませんが、かなり希望の持てる動画だと思います。
2年でこのくらい弾けるようになるんだったら、やってみたくなりますね。
私は、2年でここまで弾けなかったので、この方はかなり素質があるなと感じます。
何か他の楽器をやっていたとか、楽譜がすでに読めたとか、音楽経験があったのかもしれませんね。
個人差はありますが、1〜2年レッスンに通い練習すれば、ブルグミュラー程度の曲は弾けるようになります。
「ブルクミュラー25の練習曲」の難易度は初級ですが、美しい名曲がたくさん入っている作品集です。
このように、初心者向けの曲でも素敵な曲は他にもたくさんあります。ですので、そのような曲を選んで練習していくと、「弾けた!」と感じられる瞬間が早く訪れると思いますよ。
一生の趣味としてのピアノ
ここまでを読んで、
「えー!そんなに時間がかかるの・・・」
と尻込みしてしまう方もいらっしゃると思います。
でも、ピアノは一生続けられる趣味になるんですよ。
例えば、スポーツなど体を動かすような趣味は、歳をとって体力が衰えてきた時に、辞めざる負えない場合が多いです。
他の楽器、例えばサックス、フルートなどは肺活量が必要だったり、楽器を持つのに腕力が必要だったりと、高齢になると続けるのが難しくなる問題があります。
ですが、ピアノはたとえ足が悪くなって歩けなくても、指が動けば弾くことができるのです。
自宅にピアノがあれば、どこかに出かけなくても自宅で弾くことができます。
体力や筋力が衰えても、問題なく弾けるのがピアノなのです。
長い人生の中では、ピアノを一時的に辞めざるおえないような出来事も起こります。
ですが、いつでも再開することができるのです。
時には全くピアノを弾かない時期があっても、いつでも再開できるのがピアノです。
私も、就職・転居・結婚・出産などの理由で、あまりピアノが弾けない時期もありました。
しかし、つかず離れず、ピアノと歩んできました。
何年やっていても、思い通りに弾けないところがあります。
どこまで弾けるようになっても、さらなる高みがあるのがピアノなのです。
そして、思い通りに弾けるように必死に練習して、少しでも前よりも上手く演奏できるようになれば、すごく嬉しいです。
少しずつでも日々進歩していると信じて、練習を続けています。
「おばあちゃんになった頃には、どれだけうまくなってるのかな?」と想像するだけで、一人でワクワクしてます。
一生の趣味にするなら、最適なのがピアノだと思いますよ。
まとめ
30歳からピアノを始めるなんて遅いのでは?
と悩む必要はありません。
やりたい!と思った時が、始める絶好のタイミングです。
ピアノの習得には長い時間がかかりますが、コツコツ取り組めば必ず成果がでます。
じっくり腰を据えて、自分の一生の趣味を作る気持ちで始めてはいかがでしょうか?
最後までお読みくださり、ありがとうございました。